Ubuntu(Linux)で.NET版SofTalkを使う!

どうも皆さんこんにちは!task58です。今回はUbuntuユーザーの私が.NET版SofTalkをUbuntu+Wineで扱う方法を解説します。

そもそもなぜUbuntuでSofTalkを動かす必要があるのか、ということ。それは、Linux/Unix系OSに対応したゆっくり音声の出力ソフトがないからなんです。だからわざわざWineという面倒くさい代物を使わないといけないのです。(だれかAquesTalkでLinux対応したソフト作って配布してくれないかなぁ。)あ、「Windows買えよ!」は論外ですからね!そんな金ない!

と、いうわけで本題に入ります。まず大まかな流れとしては ...

①いろいろダウンロード ②Wineを導入 ③環境設定 ④ライブラリをWineにインストール  ⑤SofTalkを起動!

という流れになります。それでは順番にやっていきましょう!

※Linux系OSでは基本できると思います。パッケージコマンドについてはOSによって違うことがあります。理論上はMacでもできるはずです(要検証・情報求む)

①いろいろダウンロード

まずは必要なものをダウンロードします。SofTalk(.NET版)、WineGeckoをダウンロードします。「あれ?.NETのインストーラーいらないの?」と思ったそこのあなた!いりません。.NETは違う方法で導入するのでダウンロード不要です。というわけで以下のサイトからダウンロードしてください!

 SofTalk http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se412443.html からダウンロードWineGecko https://dl.winehq.org/wine/wine-gecko/2.47.1/ からwine-gecko-2.47.1-x86.msiをダウンロード

ダウンロードが終わったら両方とも解凍しておいてください!

②Wineを導入

Wineの導入はターミナルを使って行います。まず Ctrl+Alt+Tでターミナルを出します。そしたらそこに「sudo apt install wine」と入力します。


実行してしばらくするとインストールが完了します。同じ要領でWinetricksもインストールします。「sudo apt install winetricks」と入力してインストールします。その後、wineを32bit構成にするために「export WINEARCH=win32 winecfg」と入力します。32bit構成にしないと.NETがインストールできないので必ず32bit構成にします。もし、32bitの設定をする前にwineを起動してしまったら「rm -r ~/.wine」などを使って.wineフォルダを削除してください。

※ Ubuntu以外だとaptが使えない場合があります。その場合は他のコマンド(snapなど)を使ってください

③環境設定

さて、いよいよwineを起動します。と、言ってもいきなりソフトを動かすわけではなく、まずはwineの設定ソフトを起動します。ターミナルに「winecfg」と入力します。
するとWineの設定画面が出てきます。そうしたら「アプリケーションを選択(C)」から
SofTalk.exeを選択。WindowsバージョンをWindows XPにします。
(その他バージョンでもできるかもしれない。要検証)
以下のようになればOKです。(IcdMakerについては気にしないでください)


④ライブラリをWineにインストール

SofTalkを動かすのに必要なライブラリをインストールします。まずは、①でダウンロードしておいたWineGeckoをインストールします。.msiファイルをインストールする際には「msiexec」を使います。ターミナルに「wine msiexec /i (msiファイルのパス)」と入力します。「msiファイルのパス」にはwine-gecko-2.47.1-x86.msiへの絶対パスか相対パスに置き換えて入力すればOKです。
次に、.NETを導入します。SofTalkの動作に必要な.NETのバージョンは4.5なので、4.5か4.5と互換性のあるバージョンをWineに導入する必要があります。今回は.NET 4.5をwinetricksで導入します。ターミナルに「winetricks dotnet45」と入力します。しばらく待つとインストールが完了します。
2つとも導入し終えたら、ちゃんとインストールできているか確認します。ターミナルに
wine uninstaller」と入力すると、導入されているソフトの一覧が表示されます。そこに、
「.NET Framework 4.5」と「Wine Gecko (32-bit)」があればインストール成功です。

⑤SofTalkを起動!

ここまで来たらあとはSofTalkを起動します。SofTalkのあるフォルダに移動して、ターミナルを起動。「wine SofTalk.exe」と入力すると...。...起動しない。おそらく
00d4:err:ole:CoGetContextToken apartment not initialised
のようなエラーを吐いたのではないでしょうか。
正確には起動はしているのですがウィンドウが表示されていません。(タスクマネージャーで確認すると分かります) ウィンドウを表示させるにはもうひと工夫必要です。
ターミナルに「wine uninstaller」を入力してプログラムの追加と削除ウィンドウを起動し、
「インストール(I)」からSofTalk.exeを選択します。
※ このとき下の写真のように「ファイルの種類」を「プログラム(.exe)」にしておかないと          SofTalk.exeが表示されないのでご注意ください。


そして少し待つと...


見事起動しました!あとは自由にどうぞ!

2021/10/27 追記 「wine taskmgr」でタスクマネージャーを起動して、そこからSofTalkの実行ファイルを指定して起動しても行けるようです。多分wineで直接起動しなければ行けるのかな?(要検証)

終わりに

今回はUbuntu+WineでSofTalkを動かす方法を解説しました。ちなみに、多少コマンド等は変わりますが、多分Macや他のLinux系OSでもできるんじゃないかなと思います。私は他の方が書いた記事を読んでやってみたときはターミナルから起動してもウィンドウが表示されなかったんですよね。それで試行錯誤した結果、「ソフトウェアの追加と削除」ウィンドウから起動する方法を見つけたわけです。もし自分と同じように、「ウィンドウが表示されない!」と困っていた方々の助けになれば幸いです。また、この記事をきっかけにLinuxやMacでゆっくり実況を始める人が増えたらいいなと思っております。最後まで読んでいただきありがとうございました!


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